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拒食症早期治療の大事さ (大阪 淀屋橋心理療法センター)

拒食症の治療の場合、やはりその根底にある痩せることへの執着をどうするか、逆に言えば痩せること以外に執着心を向けられない現状を解決することが必要です。

身長160cm 体重が40kgを切ったぐらいの早い段階なら、手は打ちやすいです。その人の成長をどう図るか、どのように芽を伸ばせればここから脱出できるか、カウンセラーも、周りの親も関係者も考えるユトリがあるからです。

一方体重が30kg切った、25kgを切ったとなると、どうしてもなんとか1口でも食べて欲しいと親の関心が偏り、本人さんの心も揺れます。そうなると、楽勝ムードで治療に取り組むことが難しくなってきます。

心理的な治療が効果を上げてきても、まだ体重は2、3ヶ月ゆっくり下がっていきます。やがて底を打って、ゆっくりと上昇に転じていきます。そのような治り方をした人は、過食症に陥る可能性も低いのです。

今日は、早い段階での治療のスタートが、当センターの治療法では、いかに治しやすくなるかを書かせて頂きました。次は、より低体重のケースの場合について書いていきます。

淀屋橋心理療法センター
福田 俊一(所長、精神科医)

淀屋橋心理療法センター メインHP 精神科医日記より

(詳しい情報は上のリンクより当センター メインHPでご確認下さい)

拒食症 治療のスタート(大阪 淀屋橋心理療法センター)

拒食症の治療を当センターでスタートする場合、スムーズに行く場合と最初苦労する場合に分かれます。

スムーズに行く場合は、

  • 親子(主に母子)の関係が良好な場合
  • 体重が命に関わるギリギリでない場合
  • 本人が家の外で色々と経験を積んでいる(働いている、学校に行っている、ボランティアをしている、趣味がある)場合

が挙げられます。このようなケースは波に乗ると、話し方が生き生きし、考えが広がり、しばらく遅れて体重が増えることを許せる気持ちになってきたりします。その変化はとても目覚ましく、摂食障害の人の持っているパワーを改めて感じます。

一方、親子関係、きょうだい関係は摂食障害の為にちょっとしたきっかけでこじれやすく、かなりこじれた状態で初診に来られると、

  • こじれた関係をほぐしたり、
  • 体重が下がって行くのを食い止めたり
  • 家族の心配が患者さんの体重だけに偏ってしまったり

することを防がなければなりません。そこから解決に向かう大きな希望を引き出してくるのに、かなりの気配りと工夫を要します。現在も格闘中です。

淀屋橋心理療法センター
福田 俊一(所長、精神科医)

淀屋橋心理療法センター メインHP 精神科医日記より

(詳しい情報は上のリンクより当センター メインHPでご確認下さい)

拒食症(摂食障害) 低体重が戻りはじめた時

拒食症 低体重のクライアントです。体重が少しずつ増えてきました。

先々月は身長155cm 33kg 先月は34kg 今月は36kg。

親御さんは大喜びです。でも気をつけて下さい。ある程度体重が戻ってきたら、あまり急がずゆっくり体重が戻って行く方が本人さんは安心です。体重が急に増えると本人さんはパニックになってしまうかもしれません。体重が戻っていく傾向が確実にあれば、戻るスピードがゆっくりになるよう工夫して援助をします。その方が後々の治りが良いことが多いからです。

淀屋橋心理療法センター
福田 俊一(所長、精神科医)

淀屋橋心理療法センターメインHP 精神科医日記より

(詳しい情報は上のリンクより当センター メインHPでご確認下さい)

激やせ ダイエットから拒食症? 母親の不安・診断基準など

ダイエットから体重が減りすぎて不安な母親「この子、ひょっとして拒食症!?」(拒食症歴1年 中3)

淀屋橋心理療法センター(大阪)にある摂食障害専門外来には、たくさんの母親が子どもの食行動について相談に来所しています。食べる量がだんだん少なくなり体重が目に見えてへってくると、母親としては「この子、ひょっとして拒食症!?」と不安になってきます。そのなかで今回は「拒食症の診断」とそれに関する注意点をお話しましょう。(下記に「拒食症の診断基準」ものせています。ご参考にしてください。)

神経性食欲不振症(拒食症)の診断基準

【厚生省特定疾患・神経性食欲不振症調査研究班】

(当センター福田所長研究班メンバー1984~1986)

  1. 標準体重の-20%以上のやせ
  2. 食行動の異常(不食、大食、隠れ食い、など)
  3. 体重や体型について歪んだ認識(体重増加に対する極端な恐怖など)
  4. 発症年令:30歳以下
  5. (女性ならば)無月経
  6. やせの原因と考えられる器質性疾患がない

「チーム医療としての摂食障害診療」(診断と治療社2009))

「ダイエットから体重がこんなにへって。娘は拒食症では?」と不安な母親

母親は当センターの摂食障害専門外来に来所するまでのいきさつを、くわしく話してくれました。

娘の麻央さん(15才 中3)が最近ダイエットにこだわりだし、母親はやせていくことに不安を感じていました。鏡のまえでうれしそうに自分の体型を何度もみていることも不安をつのらせます。生理が止まったということを聞いて、「もうこれ以上待てない」と、母親は思い切って麻央さんをつれて近くの心療内科へ診察を受けにいきました。

「なぜ娘がそこまで食事やカロリーの数値にこだわるのか?やせていきつつあるのに太っていると言い張るのか?」、母親はさっぱりわかりません。

「食べたい気持ちがあるので、拒食症ではない」というドクターの診断を聞いて不安が

まず麻央さんが一人で診察を受け、そのあと母親が入って話しをききました。「娘の体重が極端にへっているように思われます。何キロかは私に言おうとしませんが。だんだんやせていくので心配です。拒食症ではないでしょうか?」と、母親は不安な気持ちをドクターにぶつけました。

ドクターは次のように話したということです。「拒食症かどうかの診断はむつかしいです。娘さんはやせているのに足が太っていると言ったり、お腹がでているのを気にしたりしています。このように「やせているのに太っている」と体型にこだわるのは、確かに拒食症の特徴です。しかし当医院は拒食症であるか否かは自己申告で決める事になっています。娘さんはさきほど『食べたい気持ちがある』と言われたので、拒食症と診断はできません」

母親はドクターから「拒食症と診断できない」と言われても、日々やせていく娘を見ていると不安でたまりません。一日も早く治療という形にもっていきたい気持ちでいっぱいです。インターネットで「拒食症 診断」と入力し、検索してみました。そこで淀屋橋心理療法センターに摂食障害専門外来があるとわかり、大急ぎでかけつけてきたということでした。

拒食症の診断には「内科的な他の病気」がないか、まず検査を

この話しを母親から聞いたカウンセラーは、「拒食症でも食べたい気持ちはあると言う人はけっこういますよ。それよりも「食べない」という裏に内科的な他の病気がないかどうかがポイントです。たとえば腸の病気や脳下垂体の腫瘍などですが、検査をうけて、もしこのような病気が見当たらないのであれば、確定診断はともかく拒食症の可能性は高いですね」と、精神科医でもあるカウンセラーはしっかりとアドバイスをだしました。

「拒食症」という診断を子どもに知らせてもだいじょうぶか?

「拒食症であると診断されたら、子どもに知らせてもだいじょうぶでしょうか?」と母親は、不安げに聞きました。「拒食症の場合は、親御さんが告げていただくと、拒否反応がでるということがよくあります。やはり摂食障害の専門家とか医師から伝えてもらうのが一番いいことです。そうすることでご本人も納得し受け入れやすくなるでしょう。また親子の話し合いも風通しがよくなり、接し方がスムーズにいくことがよくあります。

その反対に自分が拒食症であるとわかると、カウンセリング治療を受けることを拒否する子どもさんもいます。「治療を受けたら、私は太らされるにちがいない」と思い込んでしまうようです。しかしカウンセリング治療を受けていくにつれ、たいていの子どもさんには成長がみられ体重が増えても受け入れられるようになってきます」。

しかし子どもさんの状態などをみて告げるタイミングは大切です。どのポイントで告げるといいかなどについては、カウンセリング治療のなかでアドバイスをさしあげます。

カウンセリング治療で拒食症のアドバイスがもらえる安心感

母親は話しを聞いてまずカウンセラーから指摘された内科的検診を受けることを約束しました。同時に摂食障害専門外来で拒食症のカウンセリング治療をスタートしました。母親は、これからどうしていけばいいかアドバイスがもらえる形になって、ひと安心した表情でカウンセリング室をあとにしました。

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☎ 06-6866-1510

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摂食障害の本 克服(治癒)へのヒントを紹介

「過食症と拒食症 – 危機脱出の処方箋」

摂食障害の本 克服のためのヒント

  • 過食症と拒食症 危機脱出の処方箋
  • 著者: 福田俊一 精神科医(当センター所長)

カウンセラー 増井昌美 摂食障害・過食症専門セラピスト

  • 星和書店
  • 1800円
  • 2001年12月10日

「過食症と拒食症 – 危機脱出の処方箋」 内容紹介

摂食障害へのエコロジカル・アプローチ藁にもすがる思いで来所する摂食障害のクライエント。かれらを危機から救おうと編み出したエコロジカル・アプローチ。家族を援助システムに組み込み、何気ない日常の場面から具体的なアドバイス、治癒への道のりを探り出していく。家庭のなかでも実践できる、長年の実績から積み上げた多くの危機脱出へのヒントをドラマ風に紹介した本である。

目次紹介 — 過食・拒食症の危機や脱出ヒントがこれだけでもわかる

第一章 親子の葛藤を乗りこえ、信頼関係をきずく

    1. 過食症と食べ物をめぐる親子げんか

1「私の目につくところに食べ物おかないで」 症例:「過食になって初期のころよくある親子げんか」16歳

2「治るの、治らないの、なんとかしてよ」 症例:「過食がすすんで子は親を責め、親は疲れはててという泥沼の状態」20歳

3「過食は自分の意志の問題」と気づく。適切な対応で良い方向に 症例:「食べたらいけない物は、しっかりくるんで名前書いといて」19歳

4「朝のすったもんだを救った専用冷蔵庫と鍵つきの冷蔵庫」 症例:「冷蔵庫がいつもからっぽになるまで止まらない過食」18歳

5「お母さん、食べだしたら止めてね」って言うけど 症例:「止めてね」と頼むから止めたのに、いつも親子げんか」16歳

6「過食の大敵「母親への依存」を抑えられるか否かが鍵」 症例:「過食の買い物をすべて母親まかせ・まるで女王様と召使い」15歳 症例:「毎日三度、母親の手作り料理をたいらげては吐く」27歳

    1. 拒食症は食べ物をめぐる命との戦い

1「ランチセッションに見る拒食「ガンコに食べないのはなぜ?」 症例:「食を拒否するのは私の生きがい、自己主張の砦よ」21歳

2「拒食症と約束」 症例:「体重30キロを割ったら入院です」と、きっちり約束を」17歳

3「拒食症家族の変わりにくさ」 症例:「うちの家族はゴムの壁。一度へっこんでもいつのまにか元に戻ってる」28歳

    1. 母親との関係が過食・拒食症の多くの要因に

1「しっかり母さんとおとなし娘のセットが多い」 2「子どもが厳しくなると、すぐメゲる母親の子も過食は治りにくい」 3「娘の成長の証としての境界線を、母親が飛び越えている」 4「穏やか家族にせっかく起きた波風を、母親が静めてしまう」 5「男性中心社会への反発心、家庭にいる両親のあいだで同じことが」 5「親子でも相反するタイプゆえに生じる補完性ストレスから過食に」

    1. 過食・拒食症におよぼす父親の影響

1「父親が恐くてなにも言えないストレスが、過食の引き金に」 2「血戸谷との関係を改善するために工夫したいくつかの事例」

    1. 晴天の霹靂、おとなしい良い子が突然過食に

1「母親に小さい頃のつらかった話しができるようになった」 2「母親とおもいっきりけんかして仲直り。過食もぐーんと減って」 3「私のことで家のなかに波風たたせたくない」から自己主張できるまで

    1. 過食・拒食症の子どもに第三者がからんでくると

1「母親との信頼関係を取り戻し、過食から立ち直る」 2「かたくなに親を拒否する心をとかした親子対談」 3「彼との同棲生活が過食によい良い影響を与えて」

第二章 過食・拒食症が引き起こすさまざまな心の病

    1. 過食症とうつ症状

1「過食のあとのうつ症状は、立ち直る可能性のしるし」 症例:「落ち込む自分を肯定できるかが鍵」20歳

2「うつ症状の早期発見と家族の注意点ー五つのポイント」

    1. 過食症と不安神経症

1「抑えるとよけい増える不安、しっかりと向き合って」 症例:「不安と向き合う力をつけよう」17歳

    1. 過食・拒食症とリストカット

1「母と娘の距離感を見直すことで、リストカットを防ぐ」 症例:「明るく頑張る子が突然」18歳

    1. 過食・拒食症と潔癖症

1「過食の後始末をせかされてから、手洗いがやめられず」 症例:「手伝わないことが悪化させない秘訣」16歳

2「潔癖症のサインを早期発見し、親として気をつける点

    1. 過食症と対人緊張

1「太った自分を見られるのがいやで、外にもでたくない」 症例:純粋で根が正直な人がかかりやすい」19歳

第三章 家族療法は過食・拒食をどうみるか

    1. 「過食・拒食症は成長のつまづき」

*過食・拒食症に陥る心の動きーやせ願望と家族関係 *本質の自分が芽をだし頭をもたげてくる *「おだやか家族」が子の成長をブロック *本音で話し合える家族への脱皮 *身近な人に自己主張できる力をのばす

    1. 過食・拒食症の治療に有効なエコロジカル・アプローチ」

*家族の協力が治療のカギを握る *過食・拒食症によく効くエコロジカル・アプローチ *過食・拒食症の家族療法はこうして

    1. 「これからの過食・拒食症の動向について

*あふれる情報の中で正しい選択を *家族関係の再構築と活性化をめざして

星和書店のホームページから本の注文ができます。

http://www.seiwa-pb.co.jp/index.html

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